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『長く着られる大人の普段着』がコンセプトの"caban style"を立ち上げたのは小野喜代治氏。小野氏はVAN JACKETでデザイナーとしての経験を経て、10年程前に独立した。当初はデザインコンサルタントとしての仕事をこなしていたが、オリジナルのものを創りたいと5年程前に"caban style"を立ち上げた。
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小野氏は高校生の頃から"服"というものにこだわりを感じだした。その頃は当時の"現代的なもの"、当時でいうなら70年代のアメリカ的なものを好んでいた。その後"服"に対する興味がどんどん深くなり、やがてそれを仕事とするようになり、そんな中で人とは違うもの・もっとおもしろいものを追求するようになった小野氏はいろいろと調べていくうちに源流に帰るべく過去の洋服、つまり"洋服"というものが着られていた何世紀も前のヨーロッパにさかのぼっていったという。そして現在、最も興味のあるのは18・19世紀頃の庶民が仕事着にしていたものだそうである。
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[左]アトリエ兼ショップ「room」の一角にある蔵書。この中にこれまで調べてきた歴史やアイデアのソースとして参考にする本・写真集などが多数ある。 [下]18世紀の庶民が仕事で着用していた服のデッサン。 |
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"caban style"のアイテムは19世紀のテーラード、ヨーロッパのワークウェア、軍服をベースに、ヨーロッパで集めた本や、写真集、映画などをビジュアル的な参考にしながら、または当時のものがしっかりと保存されているロンドンやパリを訪れて肌で感じ取ったものなどを小野氏の感性で現代に向かってアレンジしたものである。立上げ当初は自分自身が着たいと感じるようなメンズのシャツを作ろうとしていた。ところが実際に作ってみると、それらは男性より女性に評判がよかった。なぜなら小野氏が自分で着てみたいと思った18・19世紀の庶民の仕事着には、現代のメンズでは削ぎ落とされたような女性的なシルエットのものが多かったからだ。そんなことから現在の"caban style"のアイテムはレディース向けが大半を占めている。
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日々研究を重ねる小野氏自身が考えるベースとなるデザインがあり、しかしそれらも微妙に変化したり、おもしろいアレンジが加わったりしつつ、生地の素材や柄の違うものを毎シーズンリリースし楽しめるようにしている。
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現在は卸し先のショップや"caban style"のWEBサイト、及びアトリエ兼ショップ「room」で購入することができる。将来的には"caban style"に小野氏自身が最近感じる『海』のイメージにふさわしい場所にショップをOPENさせたいと考えてもいるそうだ。ともあれ現在は世田谷区下馬のマンションの一角のアトリエ兼ショップでcaban styleのアイテムを購入するだけでなく、(自称)シャイな小野氏にcaban styleのアイテムについてのあれこれ、それから小野氏がすすめるベーシックアイテム+αの楽しみ方などを聞くことができる。 この空間だからこその距離感でいろいろな話を楽しめる「room」と"caban style"である。 (「ピンボケきよじいの楽園日記」でも垣間見ることができます)
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- Nobember 2005 -
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